春をテーマに制作された絵画や工芸品の展示会 掛川市

春をテーマに制作された絵画や工芸品の展示会が掛川市で開かれています。

この展示会は、掛川市の企業ギャラリーが開いたもので、あわせて23人の画家や工芸作家が、初春から晩春までの情景を題材に制作した作品35点が展示されています。
このうち、漆の工芸作家で人間国宝の認定を受けた北村昭斎が手がけた「結び文螺鈿箱椿」は、漆器の表面に貝がらをはめ込んで飾る「螺鈿」の技術でツバキの花や葉を表現した作品でところどころに砕いたべっ甲の粒もあしらわれています。
また、日本画家の上村松篁の「青麦」は、春になり、鮮やかな緑色の穂を出した麦畑を1羽のヒバリとともに描いた、爽やかな印象の作品です。
訪れた人たちは、春のさまざまな情景が表現された作品ひとつひとつをじっくりと鑑賞していました。
この展示会は、掛川市下俣の「資生堂アートハウス」で6月1日まで開かれています。