日本の古美術の名品集めた展覧会 静岡市

江戸中期に活躍した伊藤若冲の絵画など日本の古美術の名品を集めた展覧会が静岡市で開かれています。

静岡市美術館には古美術のコレクションで知られる京都の細見美術館が所蔵する江戸時代の絵画や鎌倉時代の仏教美術を中心に104点が展示されています。
江戸中期に活躍した画家、伊藤若冲の「雪中雄鶏図」は、雪の積もった日に餌を探すにわとりを描いたもので、とさかの赤と雪の白さが鮮やかに表現されています。
江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎が描いた掛け軸「五美人図」は、裕福な商家や髪結いなど立場の異なる5人の女性の姿が色鮮やかに描かれています。
明治から昭和にかけて活躍した日本画家、神坂雪佳の「金魚玉図」は、正面を向いた金魚が見る人と目が合っているかのように感じさせるユニークな作品です。
静岡市美術館の大石沙織学芸員は「日本美術は難しいと思われがちですが、見た目がかわいい作品も多いのでぜひ“推し作品”を見つけていただきたいです」と話していました。
この展覧会は5月26日まで開かれています。