「浜松まつり」を前に総会 組織委員会が“暴力団追放宣言”

伝統の「浜松まつり」が5月に開かれるのを前に、12日夜、町内会の代表者らを集めた総会が開かれ、祭りの組織委員会が暴力団を追放する宣言を行いました。

「浜松まつり」は新型コロナの影響で去年まで飲酒を禁止するなどの制限を設けていましたが、ことしは5年ぶりに制限をなくして5月3日から5日までの日程で通常どおり開催されます。
昨夜は祭りに参加する172の町内会の代表者を集めた総会が浜松市内で開かれ、はっぴ姿で参加した約400人が祭りの計画などを確認しました。
一方、去年の祭りでは、暴力団であることを隠して露店を出す権利を不正に取得したとして、暴力団関係者が検挙される事件が起きています。
この事件では、露店を取りまとめる組合の幹部も逮捕されていて、総会では組合の代表者らが登壇して「反社会的勢力の排除を徹底してきた皆様の努力を台なしにしてしまい、深くおわび申し上げます」と謝罪しました。
このあと、浜松まつり組織委員会の廣野篤男委員長が祭りから暴力団を追放する宣言を行うと、参加者は力強く拍手をして決意を新たにしていました。
廣野委員長は、「警察と相談をしながら事件の再発を防ぐための対策を立てました。原点に戻って子どもを大切にした祭りにしていきたい」と話していました。