わさびの観光施設が伊豆市にオープン

わさびの観光施設が伊豆市にオープン

日本有数のわさびの産地の伊豆市に、世界農業遺産にも認定された伝統的な栽培方法などを紹介する観光客向けの施設が12日、オープンしました。

伊豆市にオープンしたのは、「伊豆わさビジターセンター」で、生産者や観光関係者ら約20人が参加した式典では、テープカットが行われました。
施設では、明治時代に地元の土木職人が開発し今も行われている、「畳石式」と呼ばれる伝統的な栽培方法のわさび田を動画などで説明した上で、この栽培が2018年に「静岡水わさびの伝統栽培」として世界農業遺産に認定されたことが紹介されています。
また、VR=バーチャルリアリティーの体験コーナーでは、わさび田をトロッコで走りながら360度見渡すような疑似体験をすることができます。
このほか、地元で収穫されたすりおろしの生わさびとチューブ入りのわさびを食べ比べるコーナーも設けられる予定で、12日の試食会では、参加者が生わさびの鼻に抜ける辛さや香りを楽しんでいました。
施設の企画に関わった伊豆の国わさび委員会の塩谷美博委員長は「伊豆は川の水の質が良く、わさびの辛さがほかの生産地とはひと味違います。観光客には気軽に来てもらってわさびの魅力を知ってもらいたいです」と話していました。
この施設は、水曜日を除いて毎日営業していて、希望する人はわさび田を見学するガイドツアーにも参加できるということです。