オスプレイ飛行再開 墜落事故の原因や安全対策説明

去年の墜落事故を受けて停止していたオスプレイの飛行が再開される中、オスプレイが飛来する陸上自衛隊の東富士演習場が立地する自治体などに対し、防衛省の担当者が事故原因や安全対策を説明しました。

去年11月、鹿児島県屋久島沖でアメリカ軍のオスプレイが墜落して乗員8人が死亡した事故を受け、アメリカ軍と陸上自衛隊はすべての機体の飛行を見合わせていましたが、3月、再開しています。
こうした中、オスプレイが飛来する陸上自衛隊の東富士演習場のある御殿場市と裾野市、小山町と地権者の団体、それに防衛省で作る委員会が12日開かれました。
この中で、防衛省の担当者は、事故原因は特定の部品に不具合が発生したためで、安全対策を取ることで安全に再開できると説明しました。
一方で、さらに詳しい事故原因については、報告書が公表されるまで対外的に明らかにできないとアメリカ軍から説明を受けていることを明らかにしました。
その上で、オスプレイが東富士演習場に飛来する時期について、現段階で具体的な訓練の予定はわからないとしながらも、決まった場合はこれまで通り事前に知らせると説明しました。
御殿場市の勝又正美市長は、「詳細な事故原因の説明がない中での飛行再開は非常に遺憾だ。大きな事故が起きて住民の不安は大きいので安全対策の徹底を求めたい」と話していました。