浜松まつり前にラッパの歴史を紹介する企画展 浜松市

ラッパ隊の演奏がまつりを盛り上げる伝統の浜松まつりが、5月開催されるのを前に、ラッパの歴史を紹介する企画展が浜松市で開かれています。

企画展は、浜松まつりに向けてラッパの歴史に関心を持ってもらおうと、浜松市の楽器博物館が開いています。
会場には、歴史とともに形を変えてきた40点あまりのラッパが、当時の社会情勢などを解説するパネルとともに展示されています。
このうち幕末のコーナーでは、アメリカのペリー提督が来航した際、軍楽隊を引き連れていたことや、当時の絵師が描いたラッパの絵が紹介されています。
同じ時期に海外で製造されていたラッパも展示されていて、現在の楽器と比べて音の高さをかえるためのピストンの数が少ないなど、構造が異なることが特徴だということです。
また、明治維新以降のコーナーでは、富国強兵をスローガンに、軍の音楽隊も強化されて、国産のラッパが生産されるようになったことが紹介されています。
このほか、会場には浜松まつりをはじめ日本各地のまつりで使われているラッパも展示さています。
広報担当の増田博行さんは「古い楽器といまの楽器を比べたり、学校で習った日本史の裏にあるラッパの歴史を学んだりして楽しんで欲しいです」と話していました。
企画展は、浜松市の楽器博物館で5月7日まで開かれています。