川勝知事 新人職員訓示で職業差別とも捉えられかねない発言

静岡県の川勝知事が新人職員への訓示の中で、「毎日野菜を売ったり、牛の世話をする仕事とは違い皆さんは知性が高い」などと発言し、職業差別とも捉えられかねないとして、県には、批判や苦情の電話やメールなどが相次いでいます。

川勝知事は1日午後、この春、県に採用され、本庁の配属となった75人の新人職員に訓示し、この中で、「県庁というのは別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたりするのとは違って、基本的に皆さんは知性が高い方たちです」などと発言しました。
この発言が、職業差別発言とも捉えられかねないとして波紋が広がっていて、県の広聴広報課によりますと、県には、2日午後2時までに、この発言についての意見が189件、電話やメールなどで寄せられていて、「発言は許せない」とか、「農業をばかにしているのではないか」など批判や苦情などすべて否定的な意見だということです。
川勝知事は、いわゆる「コシヒカリ発言」など自身の不適切な発言が相次いだ中、去年7月の県議会で不信任決議案が否決された後には、「今後、不適切な言動があったら辞める」と述べています。