静岡県内の5つの建物 新たに国の登録有形文化財に

84年前に静岡市の日本平のふもとに建てられた「旧石川家清水別邸主屋」など県内の5つの建物が、国の登録有形文化財に新たに登録されることになりました。

登録有形文化財は建設から50年以上たった貴重な建造物を国が登録するもので、県内では新たに5つの建物が登録されることになりました。
このうち、静岡市清水区にある「旧石川家清水別邸主屋」、別名「三樹庵」は老舗の出版社「主婦の友社」の創業者が富士山を望む日本平のふもとに1940年(昭和15年)に建てた別邸で、接客部分は太い柱を使った民家風、居住部分は端正な数寄屋風という造りが評価されました。
また、伊豆の国市にある「旧新津家別邸」は、」1937年(昭和12年)に石油商が建てた別荘で、「主屋」と「土蔵」、「表門」の3つが登録されます。
主屋は、体が和風基調であるものの、玄関棟の天井にはアールデコ調のステンドグラスを飾るなど、和と洋を巧みに用いた華やかな別荘建築が特徴です。
このほか静岡市葵区にある「古橋家住宅」では、すでに登録された主屋を囲む「門と塀」が追加で登録されることになりました。
県によりますと、県内の登録有形文化財は今回の登録で312件となります。