投資詐欺の被害女性 手口や被害実態を証言

SNSでの勧誘がきっかけとなる投資名目の詐欺被害が県内で急増しています。
こうした中、うその投資アプリを信じて500万円あまりをだまし取られた静岡市の50代の女性が、手口や被害の実態を証言しました。

会見を開いたのは詐欺の被害を受けた静岡市の50代の女性です。
女性によりますと、去年3月、親族から「Facebookを通じて見つけた投資アプリで日本円をドルに換金したところ利益が出ている」と紹介されたということです。
女性はこのアプリをスマートフォンにインストールし、アプリ上のチャットのやりとりで指定された個人名義の銀行口座に現金を振り込んだところ、利益が出ているように表示されたといいます。
女性は投資の利益を自分の口座に入金してほしいとチャットで求めたところ、1度は約15万円が振り込まれました。
しかし、それ以降は手数料などの名目で支払いを求められた上、入金もされなくなったため、不審に思って警察に相談し、詐欺だと気づいたということです。
結局、女性は去年10月から11月にかけて計500万円あまりをだましとられ、親族も被害を受けたということです。
女性は、同じような被害を受ける人がこれ以上増えないよう、投資詐欺の具体的な手口や実態を知ってほしいと考え、会見を開いたといいます。
女性は「利益が増えていくのが面白くてつい入金を重ねてしまいました。今思えば、しっかりとした投資先なのかどうか、確認が不十分でした」と述べました。
警察は詐欺事件として捜査するとともに、個人名義の口座への振り込みを求める投資は詐欺だと疑うよう注意を呼びかけています。