小林製薬「紅麹」問題 患者2人が入院した富士市の病院会見 

「小林製薬」の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓などの病気を発症した問題で、静岡県富士市にある病院が会見を開き、一連の問題が発覚する前に、回収命令の対象になった製品を摂取した2人の患者が一時、入院していたことを明らかにしました。

これは富士市の富士市立中央病院が28日夕方、会見を開いて明らかにしました。
それによりますと、2人の患者のうちの1人は、「紅麹コレステヘルプ」の摂取を数か月続けたところ、吐き気などの症状を訴え、受診した医療機関で腎機能障害が確認されたため、この病院を紹介されて入院したということです。
この患者は、数週間で回復して退院し、製品の摂取を再開したところ、再び体調を崩して入院したということです。
もう1人の患者は、「紅麹コレステヘルプ」の摂取を6か月ほど続けたところ吐き気などの症状を訴え、同じように腎機能障害が確認されたため、入院したということです。
2人はすでに退院していますが、病院は、製品の摂取との因果関係が疑われるとして先週、小林製薬に連絡したということです。
このほかにも、「紅麹」の成分が含まれた健康食品を摂取した人からの相談が複数寄せられているということで富士市立中央病院腎臓内科の高橋康人部長は、「摂取したことによる健康被害が疑われる人は、医療機関や保健所に早めに相談することが重要だ」と話していました。