県立こども病院が新ドクターカー導入

静岡市にある県立こども病院はこれまで運用してきたドクターカーの老朽化に伴い、感染症対策の機能などが向上した新たな車両を導入することになり27日、お披露目されました。

県内で唯一、国から小児救命救急センターの指定を受けている県立こども病院では、医療機器を搭載し、医師や看護師が診療しながら搬送することができるドクターカーで患者の救急搬送を行っています。
これまで使ってきた車両は、14年前に導入され老朽化が進んでいたことから、病院では新たな車両に更新することになり27日、お披露目されました。
新たな車両は患者を運び込むリフトの幅が大きく広がり、車内も広いスペースを確保していることから、ECMO=人工心肺装置を装着した重症患者の搬送が可能になるということです。
また、運転席と患者室を分け、室内の空気が外に流れ出さない「陰圧装置」を整備するなど感染症対策機能が向上したほか、障害物などを感知して自動でブレーキをかける機能など最新の安全装置も備えているということです。
県立こども病院の坂本喜三郎院長は「新しい車両になれば重症患者がより安全に移動できるようになり、医療のレベルの向上につながる」と話していました。