新サッカースタジアム 静岡市長“改修より新設”考え

清水エスパルスの本拠地となる新サッカースタジアム構想について、静岡市は今の「IAIスタジアム日本平」の改修費がおよそ148億円に上るという試算を公表した上で、構想に上がっているJR清水駅近くの土地に新設していきたい考えを示しました。

静岡市は今のIAIスタジアム日本平が屋根の面積がJリーグの基準を満たさないことや老朽化していること、交通が不便であることから、スタジアム改修やJR清水駅近くの土地での新スタジアム建設を検討しています。
これについて、静岡市の難波市長は26日の定例会見で、今のスタジアムを改修した場合の費用は、およそ148億円で、同じ場所で建て替えるとおよそ236億円かかるという試算を示しました。
その上で、構想に上がっているJR清水駅東口の清水港にある民間の土地で新スタジアムを建設した方が地域活性化につながると強調しました。
静岡市は市が一定の費用を負担し、民間からの投資も受けて新スタジアムを軸にした地域の基盤整備を進めたい考えで、4月以降、およそ10ヘクタールの候補地について、事業計画やスケジュール案、国の支援活用など財源確保の方法を、県や土地を所有するエネルギー大手の「エネオス」、土地の利用を希望する事業者と検討を始めることにしています。
難波市長は「土地の利用について、すでに数社希望があると聞いている。現在の位置での改修は意味がないと考えている」と述べました。