全国から集まった認知症の人たちがソフトボール大会 富士宮市

認知症の人たちにスポーツを楽しんでもらおうと、全国から集まった認知症の人たちが参加するソフトボールの大会が富士宮市で開かれました。

この大会は、富士宮市や、認知症の人たちの支援を行っている福祉団体や企業などが毎年開いていて、会場の県ソフトボール場には、県内のほか東京や広島など12の都府県から、認知症の人50人を含む家族や支援者など200人あまりが参加しました。
開会式には、プロ野球のソフトバンクで監督を務めた工藤公康さんがサプライズで登場して始球式を行い、大きな拍手が送られました。
試合は、10人制で4チームに分かれて行われ、参加者たちはスタッフから守備位置などを教わりながらプレーしました。
中には、打っても走り出さないなどのハプニングもありましたが、参加者たちは、家族や支援者たちから声援を受けながら、思い切り身体を動かしてプレーを楽しんでいました。
広島から参加した70代の男性は「3回目の参加になりますが、富士宮市で試合するのは富士山も見えて最高です。毎年、試合を楽しみにしているのでずっと続けたいです」と話していました。
始球式のあと試合を見学した工藤さんは「みんな楽しそうに一生懸命にやっている姿はほほえましく思えます。もっと多くの方が参加できる場になるといいと思います」と話していました。