県西部の医療充実 新たな法人設立へ

県西部の医療の充実を図ろうと浜松市の浜松医療センターと浜松医科大学が連携して新たな法人を設立し、医師の相互派遣や人材育成などを進めていく見通しとなりました。

浜松市が運営する浜松医療センターと国立大学法人の浜松医科大学は、県西部の医療体制を充実しより高度な医療を提供するため国の制度である「地域医療連携推進法人」を来年4月に設立する見通しとなりました。
浜松市などによりますと法人を設立することで医師や看護師などをお互いに派遣できるようになるほか、人材の育成面では共同での研修会の開催や講師の派遣などを進めることにしています。
このほか、医薬品を共同購入することなどで、コストの削減も期待できるということです。
浜松市の中野市長は「連携して取り組むことで地域における良質かつ適切で効率的な医療提供体制を構築します」とコメントしています。
また、浜松医科大学の今野弘之学長は「希少疾患を含む多様な病気への専門的な診療が可能となるとともに学生教育や臨床研究にも大変有益です。災害時においても地域医療の中核的な機能を維持できると考えています」とコメントしています。
県内には静岡市と東部地区であわせて2つ、地域医療連携推進法人が設置されていて、県西部では初めての試みになります。