能登半島地震 支援活動を行った南伊豆町の職員の活動報告会

能登半島地震を受けて被災地で支援活動を行った南伊豆町の職員の活動報告会が、18日開かれました。

南伊豆町の職員2人は、2月6日から1週間、石川県穴水町に派遣されて、主に避難所支援にあたりました。
18日、南伊豆町のホールで開かれた報告会には、町民など50人あまりが集まりました。
この中で、職員らは、地震発生から1か月経過しても、通信状況が悪く町の災害対策本部との連絡に苦労したことや、時間がたつにつれて避難所に高齢者が取り残されていたことなどを報告しました。
その上で、改めて、各家庭で食料や飲料水など非常用の備蓄が必要なことを強調すると、参加者たちは熱心にメモをとっていました。
また、伊豆半島と能登半島の地理的条件が似ていることを踏まえ、「能登の事例から学ぶ孤立予想地域での災害対策」というテーマで意見交換も行われ、石川県能登町で支援活動をしている団体の男性が「ふだんから地元の人たちのつながりが強い地域ほど孤独になることが少ない」などと伝えていました。
南伊豆町では、災害時に17地区で、あわせて人口の半分近くが孤立すると予想されていて、その地区の1つの「伊浜地区」の松本恒明区長は、「コミュニティーレジリエンスは確実に力になるとわかりました。人口減少は避けられないが、地区外の人も大事にして関係人口を増やしていこうと思う」と話していました。