県幹部職員の人事異動発表 調整役「知事公室長」新設へ

県の幹部職員の人事異動が発表され、川勝知事のもとで、職員や議会との調整役を担う「知事公室長」が新設されることになりました。

川勝知事が18日に発表した新年度の県の人事異動は課長級以上が394人で、女性職員の登用は過去最多の118人となり全体の15%を占めています。
新たなポストとして、知事直属で職員や議会との調整役を担う「知事公室長」が新設され、現在の人事委員会事務局長の縣茂樹氏が就任することになりました。
知事側近の人事を巡っては、県議会最大会派の自民改革会議がおととし知事の補佐役だった「知事戦略監」の報酬をカットする議案を可決させ、事実上の解任に追い込みました。
一方、今年度は、6月議会で川勝知事のいわゆる「コシヒカリ発言」で給与などの返上の意向を示しながら返上していなかった問題で不信任決議案が出て1票差で否決されたほか、12月議会や18日に閉会した2月議会でも知事の言動を問う決議が相次いで可決されるなど知事と議会の溝は深まったままとなっています。
新設される知事公室長は、こうした事態の中、知事の言動を管理し、県庁内や県議会との情報共有やコミュニケーションをはかる重要な役割となります。
川勝知事は、会見で「今も風通しのいい知事フロアにしているが、発言しにくいような空気があるとまずいと思っている。知事フロアの空気を作っていくような役割をしてほしい」と述べました。