個人情報漏えい疑い 下田市議を告発

理事長として携わっていた空き家バンク事業に登録していた60人分の個人情報を、選挙運動用のはがきを送るために利用したとして、下田市は15日、61歳の市議会議員を個人情報保護法違反の疑いで刑事告発しました。

告発されたのは、下田市議会の岡崎大五議員(61)です。
下田市によりますと去年4月、市が委託する空き家バンク事業の利用登録者から、「面識のない岡崎議員から選挙はがきが届いた」という相談が寄せられたということです。
議員は、NPO法人の理事長として事業に携わっていたことから市が調査を進め、法人が管理する利用登録者のうち60人に選挙はがきを送っていたことが確認されたということです。
このため市は議員が職務上知りえた個人情報を選挙運動に利用したとして、個人情報保護法違反の疑いで15日、警察に刑事告発しました。
岡崎議員は去年4月に投票が行われた市議会議員選挙で初当選していて、NHKの取材に対し、「懇意になった人に選挙への協力を呼びかけたつもりだったが、個人情報に対する認識が足りず反省している」と話しています。
進退については、3月21日に会見を開き考えを述べたいとしています。