SNSでの勧誘きっかけ 投資名目の詐欺被害急増で講習会

SNSでの勧誘がきっかけとなる投資名目などの詐欺の被害が急増していることを受けて、具体的な手口を紹介して注意を呼びかける講習会が14日夜、浜松市で開かれました。

この講習会は、県警察本部が企業の経営者などでつくる「浜松経済クラブ」の会員を対象に行ったもので、およそ20人が参加しました。
この中で県警察本部の担当者は、SNSでの勧誘がきっかけとなる投資名目などの詐欺の被害が急増しているとして、その手口を紹介しました。
具体的にはインスタグラムやFacebookなどに突然メッセージが届いたり、マッチングアプリのやりとりからLINEの個別のトークに誘われたりしたあと、金融商品を案内され、投資を促されるということです。
県警察本部によりますと、投資名目の詐欺や、恋愛感情を抱かせた上で投資などを持ちかけ、金銭をだまし取るいわゆる「ロマンス詐欺」は、ことし1月から2月末までに県内であわせて12件確認され、被害額はおよそ3億8500万円にのぼっています。
参加した30代の男性は「投資への関心は最近非常に高いが、おいしいもうけ話に対しては一歩立ち止まって考えるよう社員にも伝えていきたい」と話していました。
県警察本部生活安全企画課の尾藤厚至課長補佐は「犯人は想像を超えるような巧妙な手口を使ってくるので、『自分は大丈夫』という考えは通用しないと認識することが大切です」と話していました。