新型コロナ雇用調整助成金など 県内2社が不正受給

静岡労働局は、静岡市のダンススタジオ運営会社と御殿場市の福祉施設の運営会社が新型コロナウイルスの影響で従業員を休ませたなどと虚偽の申請を行い、雇用調整助成金などを不正に受給していたと発表しました。

静岡労働局によりますと、静岡市葵区千代田のダンススタジオを運営する「az」は、新型コロナの影響で従業員を休ませるなどして雇用を維持した場合に支払われる国の「雇用調整助成金」など計7880万円余りをおととし9月までの2年4か月にわたって不正に受給していたということです。
また、御殿場市保土沢にある福祉施設を運営する「ダブルプラス」は、おととし6月までの2年にわたり、雇用調整助成金4410万円余りを不正に受け取っていたということです。
いずれも実際の勤務実態とは異なるうその書類を作成して申請していたということです。
労働局は、12日付けで、2つの会社の支給の決定を取り消し、加算金や延滞金を加えて返還を命じました。
いずれも不正受給を認め、返済の意思を示しているということです。