東日本大震災から13年 袋井市の幼稚園で津波の避難訓練

東日本大震災の発生から13年となるのを前に袋井市の幼稚園で、子どもたちが警察官の誘導に従って津波避難タワーに避難する訓練が行われました。

訓練は津波から子どもたちを守ろうと地元の警察などが海から1.5キロほどの距離にある浅羽南幼稚園で行ったもので、年少から年長までの園児38人が参加しました。
園長が地震の発生を園の放送で知らせると、突然の訓練に遊んでいた子どもたちはしゃがみ込むなどして身を守りました。
先生の指示で園庭に集まると、駆けつけた警察官の誘導に従いながら園の脇にある海抜12メートルの津波避難タワーの最上階までゆっくりと歩いて上がりました。
訓練のあと警察の担当者がパネルを使って津波が起きたら「さわがず」「あわてず」「すぐに」「高く・遠くへ」などと伝え、子どもたちはじっと聞き入っていました。
年長の女の子は「地震だと言われてびっくりしました。津波が来たら高いところに上がって先生の言うことを聞きます」と話していました。
平松明子園長は、「警察との訓練を通して子どもたちが災害時にはいろいろな人たちが守ってくれることを体験できてよかったと思います」と話していました。
袋井警察署の杉本嘉和警備課長は、「今後も危機感を持って積極的に訓練に参加してほしいと思います」と話していました。