北方領土の日に日露通好条約ゆかりの史跡巡り 下田市の小学生

「北方領土の日」の7日、169年前に「日露通好条約」が結ばれた下田市では、子どもたちが市内のゆかりの史跡をめぐる催しが行われました。

この催しは、下田市などでつくる実行委員会が子どもたちに地元の歴史を学んでもらおうと初めて企画したもので、市内の4つの小学校のあわせて70人あまりが、2つのグループに分かれて参加しました。
子どもたちはまず、169年前の1855年2月7日に結ばれた「日露通好条約」の交渉の舞台となった玉泉寺を訪れました。
そして寺の前の住職から「条約によって日本とロシアの国境が決まったので、きょうが北方領土の日と定められた」と説明を受けました。
このあと、子どもたちは海沿いに1キロあまり歩いて道の駅に到着すると、北方四島の元島民が多く住む北海道根室市から送られてきたサケを使った石狩鍋を味わいました。
最後に、条約が締結された長楽寺を訪れ、市の職員からパネルを使って国境線の変遷などを学んでいました。
参加した児童は「北方領土のことはあまり知らなかったので、よくわかってよかったです」と話していました。