リニア JR東海の反論に川勝知事が反論

静岡県が着工を認めていないリニア中央新幹線を巡り、JR東海が「知事の発言は事実関係が異なり困惑している」などと異例の反論会見を開いたことについて、川勝知事はきょうの定例会見で、「公表されているデータに基づいて申し上げているつもりだ」と主張して反論しました。

リニア中央新幹線を巡っては、12月、JR東海が、開業時期を「2027年」から「2027年以降」に変更した後、川勝知事が「品川ー大阪間の全線開業予定の2037年まで猶予を与えられた」などと発言するとともに工事が進んでいる区間から部分開業すべきだという主張したことから、JR東海は1月24日に異例の会見を開き、「知事の発言は事実関係が異なり困惑している。正確に理解してもらいたい」などと反論しました。
これについて、川勝知事は29日の定例会見で、「開業時期の変更を受けて発言しているが、JR東海から直接、指摘はされていない。公表されているデータに基づいて申し上げているつもりだ」と述べて、「事実関係が異なる」という指摘に対して反論しました。
さらに、知事が主張する神奈川ー山梨間の先行的な部分開業について問われると、「リニア建設期成同盟会でも議論していくべきだ」と述べました。
また、2月5日に県が会見を開き、国の有識者会議がJR東海が取るべき環境保全対策をまとめた報告書を受けて、県が整理した問題点を公表することを明らかしました。