地震に備えて防災対策を学ぶ 焼津市の特別支援学校

能登半島地震を受けて各地で防災への意識が高まる中、焼津市の特別支援学校では、高等部の生徒たちが地震に備えて机や棚などの固定のしかたを学ぶ授業が行われました。

この授業は、焼津市にある県立の特別支援学校の分校で、生徒たち自ら防災対策を進めてもらおうと行われ、高等部の3年生、13人が参加しました。
23日は、防災用のテープなどを製造している会社の担当者を講師に招き、地震の揺れで落下や転倒の危険があるものを固定する方法を学びました。
用意されたのは化学繊維でできた軽くて強度のあるテープで、ミシンを使って留め具を取り付けてベルトのように使うこともできます。
生徒たちは強度や使い方などについて説明を受けたあと、さっそく教室内にある水槽と水槽を置いている机の固定に取りかかりました。
テープを使って机を壁に固定した上で水槽と机も固定し、揺らしても外れないか確認していました。
校内には実習で使うための機械や資材などが多くあるということで、今後も棚を固定するなど防災対策を進めていくことにしています。
参加した生徒は、「しっかり固定できてよかった」とか「機械など倒れたら危ないものがたくさんあるので固定していきたい」などと話していました。
特別支援学校の貞森保秀高等部主事は、「能登半島でも大きな揺れで被害が出たので授業を通して生徒たちと防災と減災について考えていきたい」と話していました。