常葉大学が浜松キャンパスをJR浜松駅南小学校跡地に移転へ 

県内に4つのキャンパスを持つ常葉大学が、JR浜松駅の南側にある小学校の跡地に、浜松キャンパスを移転することになり、22日、土地を所有する浜松市と売買に向けた仮契約を結びました。

浜松市は、JR浜松駅南側に位置する9799平方メートルの旧高砂小学校の跡地について、教育施設の設置を条件に活用を検討してきました。
その結果、22日、静岡市と浜松市にあわせて4つのキャンパスを持つ学校法人常葉大学が、5億9600万円余りで、土地の売買に向けた仮契約を市と結びました。
大学によりますと、JR浜松駅の北、約13キロの浜名区にある浜松キャンパスの利便性の向上のため、以前から移転を検討していて、市の公募に応じたということです。
浜松キャンパスは、経営学部など3つの学部と大学院の研究科があり、学生はあわせて1640人、教職員が214人在籍しているということです。
大学の計画では、3年後の2027年中、遅くとも翌年の2028年4月には移転を終え、学生を迎えたいとしています。
旧小学校跡地は、現在、校舎を解体していて、工事が終わり次第、秋にも本契約を結ぶ見通しだということです。
常葉大学の江藤秀一学長は「地域に根ざし、次世代の若者の夢をかなえ、地域とともに新しい街を創造するため、しっかり準備を進めます」とコメントしています。
浜松市の中野市長は「キャンパスの移転により、まちなかの回遊性が向上するとともに、若者を中心とした、にぎわいづくりなど新たな動きが起こることを期待しています」とコメントしています。