AV新法違反などの罪 裁判 双子に執行猶予付き有罪判決

アダルトビデオに出演した女性に契約に必要な書類を交付しなかったなどとして、AV出演被害防止・救済法、いわゆる「AV新法」違反などの罪に問われた双子に対し、静岡地方裁判所は「性に関する自己決定に十分配慮することなく、みずからの利益を優先した」として、いずれも執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。

いずれも大津市に住む双子の弟の本田伸太被告(41)と兄の本田健太被告(41)はおととし11月から去年5月までの間に、アダルトビデオに出演した20代の女性3人に対し、契約に必要な書類を交付しなかったなどとして、AV出演被害防止・救済法、いわゆる「AV新法」違反の罪などに問われました。
18日の判決で、静岡地方裁判所の益子元暢裁判官は、「出演者の性に関する自己決定に十分配慮することなく、みずからの利益を優先した身勝手な動機は厳しい非難に値する」と指摘しました。
一方で、「出演者に示談金を支払うなど、反省の態度を示している」として、2人にいずれも懲役2年、執行猶予4年、罰金200万円を言い渡しました。