日本語を学び始めの外国人の防災訓練 浜松市

日本語を学び始めたばかりの外国人が参加し、やさしい日本語やイラストで避難のしかたなどを学ぶ防災訓練が、浜松市で行われました。

この訓練は、浜松市中央区にある市の外国人学習支援センターが開いたもので、日本語を学び始めたばかりのブラジル人やスペイン人など、10か国の外国人とボランティアを目指す日本人、あわせて28人が参加しました。
はじめに日本語教室の講師が、ひらがなで書かれた「じしん」や「つなみ」といった災害に関することばやイラストのほか、被災地の写真を見せながら、能登半島地震による被害について説明し、浜松市でも同じことが起きる可能性があると伝えました。
続いて、地震が起きたという想定で避難訓練が行われ、参加者は緊急地震速報が鳴ると互いに声を掛け合いながら机の下に隠れたあと、非常口から建物の外に避難していました。
このあと、災害時に家族や友人などと安否を確認し合うための「災害用伝言ダイヤル」の使い方を体験しました。
参加した外国人は、電話から流れる日本語を理解するのに苦労している様子でしたが、日本人のボランティアに説明してもらいながら、録音したり聞いたりする手順を確認していました。
スペイン人の女性は「訓練は初めてでした。地震が起きたらドアの近くに居たらすぐに外に避難します」と話していました。
ブラジル人の女性は「能登半島地震は怖いと思いました。地震が起きたら安否の電話をして、津波の時は高いところに逃げます」と話していました。