プロ野球2軍リーグ参戦「ハヤテ223」本格始動

県初のプロ野球の球団として、2軍リーグに参戦する「ハヤテ223」が、11日から静岡市内でチームの合同練習を開始し、本格的に始動しました。

ハヤテ223は、去年のプロ野球のオーナー会議で、2軍のウエスタン・リーグへの参加が決まり、県初のプロ野球の球団となりました。
11日からチームの本拠地、静岡市の清水庵原球場で24人の選手が参加して初めての合同練習が始まりました。
はじめに赤堀元之監督が「上を目指す気持ちを持って野球選手らしくしっかり行動してほしい。地域の皆さんと勝ちを分かち合えるようにやってください」とあいさつしました。
このあと、選手たちは、ひとりひとり自己紹介したあと、首脳陣が見守る中、ランニングやキャッチボールなど軽めのメニューで体を動かしていました。
また、ノックの際には、赤堀監督が自らノッカーを務め、声をかけながら明るい雰囲気で練習していました。
赤堀監督は、「チームとして勝つ野球をやっていきたい。選手にはしっかり体を動かしながら、シーズンを戦う体づくりをしてほしい」と話していました。
合同練習は1月23日まで行われ、25日からはキャンプが始まる予定です。

【竹内奎人投手 医師の国家試験を受験する意向】
静岡高校出身で群馬大学医学部の準硬式野球部でプレーしていた竹内奎人投手は、同じ静岡高校出身の赤堀元之監督からノックを受けるなど、初めての練習で笑顔を見せていました。
竹内投手は、「愛のあるノックを打っていただいてこれからが楽しみです」と話していました。
一方で2月行われる医師の国家試験を受験する意向を示し、「勉強は今が追い込みの時期だが、手を抜きたくないので、両方頑張りたい。1年1年が勝負で、いち早くチームに慣れて、全力を出せる環境を作り、ことし10月のドラフト会議で名前を呼ばれたい」と意気込んでいました。

【元DeNA池谷蒼大投手 4月ごろ実戦復帰目指す】
11日の練習の際、チームは、静岡高校出身で元DeNAの池谷蒼大投手が去年の年末に肘の手術を行い、来シーズンの開幕には間に合わない見通しであることを明らかにしました。
池谷投手は、11日、ボールを使った練習には参加せず、ことし4月ごろの実戦復帰を目指しているということです。
池谷投手は、「まずは自分のやれることをしっかりやりたいし、自分がどれだけできるか、その姿勢でチームにいい影響を与えられるようにしたい。選手どうしでコミュニケーションをとってシーズンにいい状態で臨みたい」と話していました。

【元ロッテ福田秀平選手 頑張っている姿をファンに】
元ロッテの福田秀平選手は「66年ぶりに新規参入するチームに入団できてうれしく思う。きょうは緊張したが、その中でけがなくプレーできた。若い選手たちともう1回、1から頑張って元気に野球をやっている姿をファンに見せたいし、静岡に足を運んでほしい」と話していました。