徳川宗家などの全コレクション 浜松の展示施設に移転・収蔵へ

浜松市にある「どうする家康」の大河ドラマ館の建物を活用して作られる徳川家ゆかりの資料を展示する施設に、徳川記念財団と徳川宗家が所蔵するすべてのコレクションを移転・収蔵する計画が明らかになりました。

浜松市が浜松城公園の隣に建設した「どうする家康」の大河ドラマ館は1月14日をもって閉館します。
市はその建物を活用して徳川家ゆかりの資料を収蔵・展示する施設を作ることにしていて、外部の有識者による委員会が施設のあり方を検討しています。
10日に開かれた会合では、新しい施設に徳川記念財団と徳川宗家が所蔵する2万点余りのすべてのコレクションを移転する計画が明らかになりました。
中には足利家から織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と受け継がれてきた国の重要文化財の茶入れ「初花」や徳川家に伝わる家康の刀など貴重な資料が含まれるということです。
出席者からはこうした資料を生かして全国から繰り返し来てもらえるよう目玉の展示を季節ごとで区切ることや既存の施設や地域と連携して市を周遊する仕組みを作ることなど意見が出されていました。
浜松市企画調整部の石坂守啓部長は「ドラマをきっかけに全国から大勢の人が来てくれた。その流れを生かしてよりいっそう浜松を盛り上げていきたい」と話していました。