能登半島地震 浜松の企業がパンの缶詰5000個を石川県に

能登半島地震を受けて、菓子の製造などを行う浜松市の企業は、臨時で工場を稼働させてパンの缶詰を製造し、あわせて5000個を石川県に届けることにしています。

支援を行うのは、浜松市に本部があり菓子やパンの製造などを行う「ヤタローグループ」です。
代表が石川県輪島市の出身で、静岡県に住む石川県出身者の会の会長を務めていることなどから、支援を決めたということです。
グループでは、最大で震度7の揺れを観測した翌日の1月2日から臨時で工場を稼働させて、パンの缶詰あわせて5000個を製造しました。
製造したパンには黒糖が使われていて、食感は柔らかく、賞味期限は5年と長期間保存できるということです。
パッケージには「能登」の文字が入ったデザインを使い、応援の気持ちを込めたということです。
5日はトラックに詰め込む作業が行われ、5日夜から出発して石川県に届けることにしています。
輪島市出身の元岡忠一チーフマネージャーは「寒い中で、多くの人が大変な思いをしていることに、胸が締め付けられます。甘いパンを食べて、少しでもほっとしてほしいです。現地でニーズを聞き取り、次の支援につなげたいです」と話していました。