川勝知事 ことしの漢字 「脱」を選ぶ

川勝知事は、ことし最後の定例会見でこの1年を振り返り、熱海土石流の被災地に設定された警戒区域が解除されたことや新型コロナの感染症法上の扱いが5類に移行したことなどを踏まえて、ことしを象徴する漢字として「脱」の文字を選びました。

川勝知事は26日に開かれたことし最後の定例会見で、ことしを象徴する漢字を問われ、「脱」を選びました。
その理由の1つとして、おととし熱海市で発生した土石流災害の被災地に設定されてきた「警戒区域」がことし9月1日に解除されたことを挙げ、「ようやく待ちに待っている被災者たちが、1日も早い生活再建に向けて一歩を踏み出せたということでそれが『脱』だ」と述べました。
また、新型コロナの感染症法上の扱いが5類に移行し、「脱コロナ」の生活が地に着いてきたことも理由に挙げました。
さらに、JR東海が、リニア中央新幹線の開業時期について、静岡県内の着工の遅れを受けてこれまでの「2027年」を「2027年以降」に変更することを決め、国に申請したことにも言及し、川勝知事は、「2027年のくびきからの『脱』といってもいいかと思う」と述べました。