「どうする家康」最終回 松本潤さんなどがトークショー

NHKの大河ドラマ「どうする家康」の最終回が放送された17日夜、静岡市で主役の徳川家康を演じた松本潤さんなど出演者によるトークショーとパブリックビューイングが行われました。

静岡市民文化会館で行われたイベントには、主演の松本潤さんや家康の母・於大の方を演じた松嶋菜々子さんなど5人の出演者が参加し、抽せんで選ばれたおよそ1800人とともに大型スクリーンで最終回を見届けました。
家康が過去を回想しながら生涯を終えるラストシーンでは涙を流す人の姿も見られました。
このあと行われたトークショーでは、松本さんは「家康という偉大な人物の最期をどのように描くか考えたときに、寂しいとか悲しいということばも似合うけれど、小さな幸せを最期に手に入れられたというのが今回の家康像だと思う。この1年半とにかく作品のことばかり考えてきて、大変なこともあったけど本当に幸せな時間だった」と振り返りました。
また、松嶋さんは息子である家康との関係について触れながら、「母として『虎になりなさい』と“呪い”をかけたようなもので家康はそれを全うしたが、やはり、どこかで『白うさぎ』だった。この1年は、家康の戦いでもあるが松本さん自身が戦ってきた1年でもあるので、最終回は両方の意味で胸にくるものがあった」とと話していました。
最後に、脚本を担当した古沢良太さんがサプライズで登壇し、「全身全霊で情熱と責任感を持って現場を引っ張っている松本さんの姿があったからこそ僕も書き切ることができた。きょうで放送は終わりだが、松本さんの家康公はずっと心に残り続ける」と涙ながらに語っていました。
伊豆市から訪れた夫婦は「毎週、BSと地上波で2回見るくらいのファンで、もう1回最初から見直したいです。最終回では特に家臣団のチームワークを感じ、感動して号泣しました」と話していました。
NHKでは「どうする家康」総集編を総合テレビとBSP4Kで、12月29日午後1時5分から放送する予定です。