リニア開業時期変更で”川勝知事“できるところから開業を”

JR東海がリニア中央新幹線の品川ー名古屋間の開業時期を「2027年」から「2027年以降」に変更することを国に申請したことを受けて、川勝知事は「開業できる状態になったところから開業していくべきだ」となどとするコメントを発表し、部分開業を主張しました。

JR東海が建設を進めるリニア中央新幹線を巡っては、静岡県は、トンネル工事で大井川の流量が減ることや南アルプスの生態系への悪影響が懸念されるなどとして着工を認めていません。
こうした中、JR東海は14日、品川ー名古屋間の開業時期をこれまでの「2027年」から「2027年以降」に変更することを決定し、国土交通大臣に変更を申請しました。
これまで静岡県内の着工の遅れを受けて「2027年開業は難しい」としてきましたが、この見解を国に提出した計画にも正式に反映させた形です。
これを受けて川勝知事は15日、コメントを発表しました。
この中で、「工事の進ちょくを踏まえ、誠実に事業計画に反映するというJR東海の丹羽社長の決断に敬意を表する」とした上で、「品川ー大阪間の2037年の全線開業を一刻も早く実現するため、開業できる状態になったところから開業していくべきだ」として部分開業を主張しました。