“性と生殖に関する健康と権利”をテーマに富士市で講演会 

12月10日の世界人権デーに合わせて、「SRHR」と呼ばれる「性と生殖に関する健康と権利」について理解を深める講演会が13日、富士市で開かれました。

講演会は、富士市の市民団体と女性の健康向上に取り組むNGO「ジョイセフ」が、産婦人科専門医の高尾美穂医師を講師に招いて開き、300人あまりが集まりました。
講演の中で、高尾医師はまず、性や体に関する知識を得て自己決定力を持つことが人生をよりよくすると説明しました。
そして、1994年に開かれた「国際人口開発会議」で、女性個人やカップルが子どもをいつ、何人産むかを主体的に選択する権利「リプロダクティブ・ライツ」が認められたことを紹介した上で、「講演のテーマである『SRHR』・性と生殖に関する健康と権利が初めて認められた大事な年です」と話しました。
さらに、女性のヘルスケアについて、「調子のよい自分を手に入れるということは、自分のためだけではなく家族やパートナー仕事の仲間のためにもなるということを理解し、前向きなアクションをぜひ起こしていただきたい」と話しました。
講演を聴いた小学5年生の女の子は「自分が幸せでいることが周りの人の幸せにもつながる、自分で選択することが大切だと学べました」と話していました。