大相撲九州場所 熱海富士地元熱海市で初優勝への期待高まる

大相撲の九州場所で、優勝の争いを繰り広げている熱海富士の活躍に、地元、熱海市の商店街では、応援の横断幕を掲げるなど、初優勝への期待が高まっています。

熱海市出身で前頭8枚目の熱海富士は、九州場所で23日、大関・豊昇龍を破って5連勝し、10勝2敗でトップ争いを繰り広げています。
地元、熱海市の商店街では、先場所、優勝決定戦で敗れた悔しさを晴らし、初優勝して欲しいという期待を込めて、熱海富士の名前を書いた横断幕を掲げて応援しています。
和食店を営む保坂勇三さんは、先場所で敢闘賞を受賞した際の写真を店のカウンターに飾り、すべての取り組みをテレビで観戦しているということです。
保坂さんは「店を訪れた観光客とも話題になりますし、熱海に貢献してくれていると思います。優勝して熱海でパレードが開催されるのが夢です。熱海中の人が応援しています」と話していました。
また、干物店を営む小林雄人さんは「中学生のときによく店の前を通っていたので、親戚みたいな感じがして親近感があります。もし優勝すれば最短優勝なので、達成できるようにぜひ優勝してもらいたいです。商店街一丸で応援しています」と話していました。

大相撲九州場所で初優勝を目指す熱海富士の母校では恩師と後輩が熱海富士の取組に声援を送りました。
沼津市にある熱海富士の母校の飛龍高校では、相撲部の栗原大介監督と後輩部員たちが、熱海富士と高安との取組をテレビで観戦しました。
苦しみながらも熱海富士が勝つと、ガッツポーズをしたり拍手したりして喜んでいました。
翠富士を指導した栗原監督は、「本当に苦しい体勢だったがあきらめずによくやった。自分の相撲を取るしかないので頑張って自分の相撲を取りきってほしい」と話していました。
また、相撲部キャプテンで熱海富士の妹の武井陽奈さんは「熱海富士から電話がかかってきたら『あしたも頑張って』と言いたいです」と話していました。