“障害のある子も外食楽しんで” 飲食店が対応や心構えを研修

重い病気や障害のある子どもとその家族に外食を楽しんでもらおうと、店側の対応や心構えを学ぶ研修会が、静岡県浜松市で開かれました。

浜松市の飲食店などが企画したこの研修会には、市内の飲食店の関係者など約15人が参加しました。
研修会では、脳性まひで運動機能に障害がある息子がいる松本友理さんが、自身の体験をもとに店側に気をつけてほしいことなどについて講演しました。
松本さんは、障害のある子どものいる家族は、子どもが大きな声をだした時や医療的ケアに必要な機器を使う時など、周囲に迷惑をかけているのではとプレッシャーを感じていることをまずは知ってほしいと訴えました。
また、誤えんを防ぐため、使い慣れた外食用の食器を持ち歩いていることなどを紹介した上で、「障害の種類や特徴はさまざまなので、困りごとを聞くなどひとりひとりに向き合ってもらえれば」と話しました。
参加した飲食店の従業員は、「これまであまり障害のある子を接客することがなかったが、ご家族の工夫などを知ってできることをして迎えていきたいと感じました」と話していました。
研修会を企画した飲食店の伊達善隆社長は、「研修を通じて、障害のある人もない人もすべての人が豊かな時間を楽しんでもらえるようにしていきたい」と話していました。
研修会では、今後、実際に障害のある子どもと家族に参加してもらいながら接客の研修を行うなど、取り組みを進めていくことにしています。