現代作家による「根付」の展示会 掛川市の二の丸美術館

江戸時代に着物の帯から印篭などをつり下げる留め具として使われ、現代でも工芸品としても人気のある「根付」の展示会が掛川市で開かれています。

会場の掛川市の二の丸美術館には、京都市にある根付専門の美術館が所蔵する現代作家が手がけた根付、およそ400点が展示されています。
「根付」は着物の帯に印籠やたばこ入れなどをつり下げる際に使われていた留め具で、美しい細工が施された手のひらサイズの工芸品として今でも多くの作品が作られています。
このうち石川県の針谷祐之さんがコロナ禍の生活をテーマに制作した「テレワーク」という作品は、かつらの木と貝でパソコンやモニターなどを表現しています。
また、工藤道齋さんの「東京オリンピックへの勇気」という作品は、柔道やレスリングのメダリストたちがオリンピックのシンボルである5つの輪を掲げています。
このほか動物や日本の妖怪をテーマにしたものなど、現代ならではのユニークな根付が展示されています。
この展示会は11月19日まで開かれています。