”食と温泉文化”紹介するフォーラム開催 沼津市

日中韓3カ国が参加する「東アジア文化都市」の交流事業の一環として、沼津市で食と温泉文化を紹介するフォーラムが開かれました。

フォーラムは、県が主催して沼津市で開かれ、食をテーマにしたトークセッションには、焼津市の鮮魚店の前田尚毅さんと、滋賀県草津市の精肉店の新保吉伸さんが登壇し、生産者と料理人をつなぐ役割について語りました。
前田さんは、陸上競技のリレーに例え、「漁師さんがバトンのスターターだ。水揚げのスピード、締め方、冷やし方で料理は基本的に全部変わってしまう。みんなでチームを作っていくのが大事だ」と述べ、漁師や料理人とよい関係を築くことが食文化を発展させる上で大切だと訴えました。
新保さんは、肉質は格付けの数字で評価されることについて、「別の価値観でやらないと勝負できないと考えた。見いだしたのはA5にならなかった牛をおいしくなるよう価値づけをすることだ」と述べ、仕込みの際に水分量を重視するなど自身の技術を紹介しました。
会場には、料理店の関係者など約100人が集まり耳を傾けていました。
県スポーツ・文化観光部の土泉一見参事は「食と温泉は静岡が誇る地域資源で、国内だけではなく、海外からも訪れて幸せを感じてほしい」と話していました。