JR東海社長「静岡県内の停車回数想定に違和感はない」

国土交通省は、リニア中央新幹線の開業に伴い東海道新幹線が静岡県内の駅での停車回数を1.5倍程度に増やした場合の経済効果を試算しましたが、これについて、JR東海の丹羽俊介社長は「静岡県の停車回数の想定に違和感はない」という見解を示しました。

国土交通省は10月20日、リニア中央新幹線の開業に伴い東海道新幹線が静岡県内の駅での停車回数を現在の1.5倍程度に増やした場合、10年間で1600億円あまりの経済効果が生まれるという試算を公表しました。
これについて、JR東海の丹羽俊介社長は30日の会見で、「今回の結果の前提となっている静岡県全体の停車回数の想定について違和感はなく、あり得る範囲のものであると考えている」と述べました。
ただ、個別の駅の停車回数など具体的な計画については、「今回の調査結果を参考にし、設備などの諸条件も勘案しながら静岡県内においても利便性が向上するようなダイヤを検討していく」と述べるにとどまりました。
また、JR東海は30日、今年度の中間決算を発表し、新型コロナの行動制限の緩和で新幹線や在来線の利用客が増えたことから、最終利益は1950億円と、前の年度の同じ時期に比べて981億円増加しました。