“市のタケノコ販売“発言の沼津市議 処分撤回求め審決申請へ

沼津市の市議会議員が「市の土地でタケノコを掘り販売している」などと発言し出席停止1日の処分を受けた問題で、この議員が県知事に対し、処分の撤回を求める審決を申請する意向を明らかにしました。

この問題は、沼津市議会の江本浩二議員が、9月の本会議で同じ会派の議員が市有地を駐車場として貸し出していたとして市が提訴する議案を提出したことを巡り、本会議で「私の農地のなかにも市の土地が存在し、そこからタケノコを掘って販売した」などと発言したものです。
この発言について、市議会は議会最終日の10月16日、議会の品位を汚すとして「議場での陳謝」の処分としましたが、江本議員が拒否したため、今度は、「1日間の出席停止」処分とし、江本議員は議場を途中で退場しました。
この処分を受けて、江本議員がきょう沼津市役所で会見し、地方自治法に基づき「陳謝」と「出席停止」の2つの処分の撤回を求める審決を県知事に申請する意向を明らかにしました。
江本議員は、「2つの懲罰には正当な根拠はなく撤回を求める。私の名誉を深く傷つけるとともに議決に加わるなど議員としての中核的な活動ができなくなった」と話しました。
江本議員は、現在、審決に必要な書類を準備中で、来週にも提出する予定だということです。