ウクライナから新たに避難 富士市 親子に生活支援金

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナから新たに親子2人が富士市に避難し、17日、市から生活支援の一時金が贈られました。

ウクライナ南部のヘルソン市出身のオクサーナさんと、娘のアンナさん親子は、避難先のルーマニアからことし8月、親族を頼って富士市を訪れアパートを借りて生活しています。
2人は17日富士市役所を訪れ、小長井義正市長から生活支援の一時金として10万円を受け取りました。
一時金は市民から寄せられたウクライナ支援の寄付金から工面されたということです。
オクサーナさんは当時のヘルソン市の状況について「思い出すだけでもつらいです。ロシア軍が住宅に入り、住民を誘拐し、インフラも破壊された」などと振り返りました。
これに対し小長井市長は、「安心して体も心も休めていただければと思います。就労や就学などの希望があればできる限り対応したい」と述べました。
寄付金を受け取ったあと娘のアンナさんは、「いまは学校に行きたいという気持ちがあります。戦争が終結したら友達や家族がいるのでウクライナへ戻りたいです」と話しました。
また、オクサーナさんは「支援金は今後の暮らしに利用したいと思います」と話していました。
富士市によりますと、市内に避難しているウクライナ人は、オクサーナさん親子を含め2世帯4人だということです。