熱海市伊豆山港に“カフェ”オープン

おととし熱海市で発生した土石流で大量の土砂が流れ込む被害を受けた伊豆山港に地元でとれた伊勢エビなどが食べられるカフェがオープンしました。

このカフェは、土石流の発生から2年3か月の月命日にあわせて、熱海市の伊豆山港に3日にオープンしました。
土石流で伊豆山港には、逢初川を下って大量の土砂が流れ込み、堆積した土砂は県の推計で一時、3600立方メートルにのぼりました。
東京出身でカフェのオーナーの飯塚広海さん(55)は10代のころからダイビングで伊豆山港に通っていました。
被害を受けた地域を元気づけようと9月、市内に移住し、地元の漁業者とともにトレーラーハウスを使ったカフェの準備を進めてきたということです。
カフェでは地元で水揚げされた海産物をその場で食べることができ、オープン初日の3日はダイビング客3人が伊勢エビをいけすから選んでその場で焼いたり、特製の角煮が入ったカレーライスを食べたりしていました。
横浜市から訪れた64歳の男性は「伊豆山の道路はよく通っていて、なんとかならないかなという気持ちだったので何か力になりたいです」と話していました。
オーナーの飯塚さんは「伊豆山で仲良くしていた方に少しでも恩返しできればと強い思いがふつふつとわいてオープンさせました。ダイバーや観光客が集まる場所となり、港全体が盛り上がってくれればいいと思います」と話していました。