浜松市に建設予定 県の野球場“全天候型ドーム”知事に要望

静岡県が浜松市に建設予定の野球場について、市や地元財界などで作る団体が、「全天候型ドーム」として早期に建設するよう求める要望書を川勝知事に提出しました。

県が、浜松市西区の遠州灘海浜公園に建設予定の野球場を巡っては、経済効果などで最も評価が高かった「全天候型ドーム」で議会に提案する方針が固まっていたものの、コストの問題などから民間資金やノウハウを活用するPFI方式の導入の可能性なども探りながら県が再検討しています。
こうした中、去年10月に発足した浜松市や地元財界などで作る建設期成同盟会のメンバーが3日県庁を訪れ、「全天候型ドーム」として早期に建設し、収容人数をプロ野球の試合ができる2万2000人規模にして、野球以外のイベントも開催が可能にするよう求める要望書を川勝知事に手渡しました。
同盟会の会長で浜松市の中野市長は、「スポーツは地域創生のキラーコンテンツで、地域づくりのコア施設として早期に実現してほしい」と訴えました。
これに対し、川勝知事は、「慎重かつ着実に進めてきたが、夜や雨天でもできるようドームの方向に傾きつつあると思う」と述べ、全天候型ドームの方向で検討している考えを示しました。
県は、来年の2月議会で素案を示した上で、その後、基本計画を策定し、国に事業認可を求める方針です。
訪問後、中野市長は、「1日も早く施設がほしい。野球場の計画が確定すれば、市内のほかのスポーツ施設との役割分担を決めていきたい」と話していました。