大井川鉄道の大井川本線 一部区間で1年ぶり運転再開

去年の台風15号の影響で半分を超える区間で運休が続いている大井川鉄道の本線は、島田市の一部の区間で、1日、運転が再開されました。

大井川鉄道の大井川本線は、去年9月の台風15号による大雨の影響で線路への倒木や土砂流入で、島田市の家山駅と川根本町の千頭駅の間で運休が続いています。
このうち、島田市の家山駅と川根温泉笹間渡駅の間の約3キロの区間について、約1年ぶりに1日、運転が再開されました。
沿線沿いには、地元の人たちが大勢集まり、「お帰りなさい大井川鉄道」と書かれた横断幕を手に持ったり、「がんばろう大鉄」と書かれた大きなうちわを掲げたりして運転の再開を祝っていました。
電車が到着した川根温泉笹間渡駅のホームにも多くの人が集まっていて、電車が到着すると足早に乗り込む人の姿が見られました。
近くに住む男性は、「やっぱりSLとか電車が通ると地元の人も活気が出る。ずっと待っていたのでうれしい」と話していました。
また、千頭駅近くに住む男性は「非常に待ちわびていた。この先の千頭駅までは開通されていないので、全線開通を願っている」と話していました。
一部区間の運転が再開された大井川鉄道ですが、現在も残りの区間の復旧のめどは立っておらず、代行バスによる運行が続いています。