食事材料費 過大徴収の疑い 運営会社を立ち入り調査

障害者向けのグループホームなどを運営している東京の会社が、静岡県内の施設で提供する食事の材料費を国の基準に反して過大に徴収していた疑いがあるとして、県と静岡市が立ち入り調査を実施していることがわかりました。

県と静岡市によりますと、調査を行っているのは東京・港区に本社がある「株式会社恵」が運営する障害者向けのグループホームです。
県によりますと、ことし6月中旬に厚生労働省から「愛知県内のグループホームで利用者の食事の材料費を過大に徴収しているという報告があるので静岡県内の関連のグループホームでも事実確認を進めてほしい」と連絡があったということです。
これを受けて、静岡市は、ことし7月から市内の1つのグループホームに、県は、9月から富士市や磐田市などにある7つのグループホームに立ち入り調査を始めました。
県によりますと、国の基準ではグループホームでの利用者の食事の材料費は事業者が徴収できるものの、適切な金額でない場合は、障害者虐待防止法が定める「経済的虐待」に該当する可能性もあるということです。
県と静岡市は、立ち入り調査で資料の提出を求めるとともに職員への聞き取りなども行い事実確認を進めていて、結果がまとまり次第、国に報告し、対応を検討するということです。