熱川温泉で源泉掃除の見学会 東伊豆町

温泉の文化を知ってもらおうと、静岡県東伊豆町の熱川温泉で、源泉のパイプに付いた湯の花をかき落とす、源泉掃除の見学会が開かれました。

熱川温泉には、源泉から湯が吹き出すのを抑える、高さ10メートル前後の「温泉櫓」が13か所設置され、湯の花をかき落とす掃除を週に2回、行っています。
16日は、源泉の1つ、「お湯かけ弁財天」と名付けられたやぐらで、清掃の見学会が初めて開かれ、観光客7人が参加しました。
この中で温泉旅館組合の担当者が、源泉からは100度の温泉が常時吹き出していることや、「湯守り」と呼ばれる人たちが、代々掃除をして温泉を守っていることなどを紹介しました。
続いて源泉の掃除が行われ、「ノミ」と呼ばれる鉄製の器具をワイヤーにつるして、源泉のパイプの中に落とし込み、上下させながら、深さ30メートルまで湯の花をかき落としました。
掃除が進むと、温泉が吹き出す勢いが増し、参加者から歓声があがっていました。
東京からから来た50代の男性は「源泉の掃除は迫力がありました。やぐらの役目と仕組みがよくわかりました」と話していました。
この見学会は、17日と来週の土日にも行われます。