水素ステーションが東名足柄SAに完成  高速の休憩施設で初

燃料電池車に水素を供給する「水素ステーション」が静岡県御殿場市にある東名高速道路下り線の足柄サービスエリアに完成し、15日開所式が開かれました。
高速道路の休憩施設に水素ステーションが設置されるのは全国で初めてです。

15日は東名高速道路下り線の足柄サービスエリアに整備された水素ステーションで開所式が開かれ、運営する大手ガス会社「岩谷産業」の牧野明次会長が「水素は自然界に無尽にあり、二酸化炭素を排出しない究極のクリーンエネルギーだ。水素社会の早期の実現に向けて、よりいっそう尽力したい」とあいさつしました。
高速道路の休憩施設に水素ステーションが設置されるのは全国で初めてで、出席者はテープカットをして開業を祝ったあと、車の充填口にホースをさして水素を入れる様子を披露していました。
このステーションでは、水素の補給を2台同時にできるほか、大型車の場合、従来のステーションの4分の1の時間で充填できるということで、トラックやバスの利用も見込んでいます。
一方、燃料電池車は販売価格の高さや水素ステーションの数がまだ少ないことなどから、普及が進んでおらず政府はことし6月、「水素基本戦略」を6年ぶりに改定し、普及に向けて取り組むことにしています。