“沼津市議が市有地を有料駐車場に” 市が提訴の方針 

沼津市の市議会議員が自宅の敷地に隣接する市の土地を有料駐車場として貸し出していたとして、沼津市は、この市議に貸し出して得た利益の返還を求める議案を市議会に提出しました。
議案が可決されれば、裁判所に提訴する予定です。

14日開会した沼津市議会では、山下富美子市議が市の土地を駐車場として貸し出したとして、不当に得た利益を市に返還するよう求める議案が提出されました。
市の説明によりますと、この土地は、1993年に市が橋の拡幅工事に伴い取得し、山下市議の自宅の敷地に隣接していて、山下市議は、この土地を車2台分の有料駐車場として貸し出していたということです。
市では、問題が発覚した去年9月までの約10年間で不当に得たとされるおよそ200万円の返還を求めましたが、山下市議が「自分の土地という認識だった」と主張して応じなかったため、議案の提出に至ったということで、議案が可決されれば、裁判所に提訴する予定です。
これについて、山下市議は本会議のあと会見を開き、問題の土地について市が土地の払い下げを確約するとしている書類や土地の取り引きがあったとするメモなどを示した上で、「市は資料を出さないが、事実について私は証拠を出しているので沼津市も出してほしい。この土地は私のものです。証拠も見つかったので、市は事実に基づいて提訴を取り下げて欲しい」と主張しました。