「音止めの滝」に新しい展望台完成 富士宮市

世界文化遺産の富士山の構成資産のひとつ、静岡県富士宮市の白糸の滝に隣接する「音止めの滝」に、滝つぼが見渡せる新しい展望台が完成しました。

完成した展望台は、滝つぼから120メートルほど離れた場所に設けられ、約70人が並べる広さがあり、滝全体を見渡せるように作られています。
13日は、滝の近くで完成記念式典が行われ、市や観光関係者らによるテープカットのあと、地元の中学校3年生の鈴木渚さんが、「音止めの滝を世界中の人に知ってもらえるよう、学習したことを発信していきたい」とあいさつしました。
展望台では、高さ25メートルの迫力ある滝とともに周りの岩の間から湧き水が幾筋も流れる様子も見ることができ、訪れた人が記念写真を撮ったり虹がかかった滝つぼの景観を楽しんだりしていました。
訪れた女性は、「とても迫力ある滝を見ることができてよかったです」と話していました。
富士宮市は、10年前に白糸の滝が世界文化遺産の富士山の構成資産になったあと、滝つぼや売店など周辺の整備を進めています。富士宮市の須藤秀忠市長は、「世界遺産10年の節目に音止めの滝が知られるきっかけができてよかった。ダイナミックな滝なので、ぜひ見ていただきたい」と話していました。