静岡市 プラスチックごみの一部 10月から試験的に分別回収

静岡市は資源を有効活用する循環型社会の取り組みの一環として、10月からプラスチックごみの分別回収を一部で試験的に始めることになりました。

静岡市は家庭から出るプラスチックごみを燃えるごみとして扱い、その量は年間約2万6000トンと推計されていて、循環型社会を目指す中で、プラスチックごみの分別回収が懸案となっています。
こうした中、来月から試験的に一部で分別回収を始めることになりました。
具体的には、市民が直接清掃工場に持ち込む衣装ケースやバケツなどのプラスチックごみに限り、職員が手作業で分別し、リサイクルするということです。
さらに来年5月からは区役所などの公共施設にプラスチックごみの回収箱を設置する予定で、この取り組みで年間36トン分がリサイクルされる見通しだということです。
市では今後、民間の廃棄物処理業者が新たに整備する施設で家庭から出るすべてのプラスチックごみをリサイクルしたいとしていて、現在、複数の廃棄物処理業者が整備に意欲を示しているということです。
実現した場合、家庭から出るプラスチックごみの全面的な分別回収は2028年度以降に始まる見通しだということです。
静岡市ごみ減量推進課は「まずは始められるところから分別回収を進めたい。その状況を市民に知らせ、全面的な分別回収への機運も高めていきたい」と話しています。