首都圏の社会人や大学生“逆参勤交代”で地域活性化を考える 

首都圏で暮らす社会人や大学生を招いて地域の課題について考えてもらおうという取り組み、その名も“逆参勤交代”が8日までの3日間浜松市で行われ、最終日の8日、参加した人たちが中野市長に課題の解決策を提案しました。

このイベントは首都圏に暮らす人たちの目線で地域の課題について考えてもらおうと浜松市が企画したもので、大名が地方から江戸に向かった参勤交代になぞらえて“逆参勤交代”と名付けられました。
東京や神奈川などで暮らす社会人と大学生のあわせて9人が2泊3日の日程で浜松市に招かれ、初日の6日は浜名湖などを訪れました。
このうち浜松市特産の「三ヶ日みかん」の畑では、黄色く色づく前に間引かれた通常であれば廃棄される青いみかんを活用したジュースづくりについて説明を受けました。
販路の広げ方や新たなみかんの活用法が課題だということで、参加した人たちは取り組みを行う企業の担当者に話しを聞くなどして解決策を模索していました。
そして、最終日の8日、浜松市の中野市長に対して、それぞれが考えた課題の解決策を発表する場が設けられました。
この中で神奈川県の大学生は青いみかんをサウナの水風呂に入れるなどしてほかの地域との差別化を図り、賑わいを作っていくプランを説明していました。
発表を受けて中野市長は「浜松の持ついいところを伸ばし、発信していくような提案をしていただき、刺激的だった。プロジェクトの実現に向け、引き続き力添えをいただきたい」と話していました。
浜松市は今回の発表を受けて今後、実現に向けた検討を進めることにしています。
参加した大学生は、「浜松をよりよくするにはどうしたらいいか考えられた3日間で、有意義な時間だった」と話していました。